6890 フェローテックホールディングス 2022年3月期3Q決算

半導体関連の製品・サービスと電子部品の会社。

磁性流体、真空シール、石英製品、セラミックス、半導体洗浄、サーモモジュール、パワー半導体基板などを提供している。

 

2Q累計の業績は、前年比で売上高+41%の増収、経常利益+215%の増益だった。

3Q単体も、売上高+37%の増収、経常利益+94%と好調が続いている。

四半期の業績推移を見ると、売上高は2021年の3Qから大きく伸びている。経常利益は過去5年ほど10~30億円程度のレンジで推移していたが、2022年の1Qに65億円、2Qに60億円、3Qに57億円と大きく上抜けした。

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3Q単体のセグメント別業績は、半導体等装置関連が売上高+31%の増収、営業利益+207%の増益、電子デバイスが売上高+38%の増収、営業利益+18%の増益となっている。利益の改善は半導体等装置関連の方が大きい。

 

業績は絶好調で2度の上方修正を行なっている。3Qも問題ない決算だったが、株価はここのところ大きく下げている。

今期予想PERは4.6倍。特別利益の影響を除くため経常利益×0.7で計算すると6.5倍となり、成長率と比較すると相当割安になる。

評価が低いのは、中国比率が高いというカントリーリスクと、半導体市場のピークアウトが不安視されているのかなと思う。他の半導体銘柄も売られていることから、後者の影響が強そう。半導体市場の先行きについてはよくわからないが、今期業績の急拡大を見ると反動があってもおかしくないかなとは思う。