ポートフォリオにおける株式の比率をマーケットタイミングによって決め、投資する個別銘柄をファンダメンタルによって選ぶというのを目標にしています。
マーケットタイミング(実行したことがないのでいまのところ机上の空論です)
マーケットタイミングは難しいというのが前提で株式100%が基本です。
ただし、株価が半減するような暴落を予想するときにかぎり株式ポジションを減らそうと思います。このレベルの暴落は10年に1度起こるかどうかという頻度なので、売りの基準はできるだけ厳しくします。
ポジションを減らすタイミングは、割高なバリュエーション、長期トレンドの下抜け、リセッションの予想という3つの要素で判断します。
・バリュエーションはCAPEレシオで判断します。20倍を大きく超えて25~30倍くらいになったら注意が必要と考えます。
・長期トレンドは10か月や1年移動平均線で判断します。
・リセッションの予想は主観的な判断になります。
これらのうち少なくとも2つ以上に危険を感じたときにマーケットタイミングを検討します。1つだけではダマシが多くて割に合わないと考えます。
買い戻しはバリュエーション、株価の下落率、景気後退の長さを目安におおまかに判断します。底からの反発は急激なので、マクロ経済の好転や長期トレンドの転換を待っていては間に合いません。
銘柄選択
小型で、割安で、質が良く(業績が安定している)、成長率が高く、進捗率が良い銘柄が理想です。
① 時価総額
機関投資家が参入できない小型株は非効率性が強いはずです。個人投資家がそれを使わない手はありません。
他の条件が良ければ時価総額を絶対視はしませんが、基本は小型株から投資する銘柄を探します。
② 割安感
世界各国で有効性が確認されているベーシックな投資ファクターです。
割安感を測る指標ですが、どのバリュー指標もマーケットを上回る傾向があるので好きな指標を使えばいいと思います。
僕は使いやすさとバランスの良さからPERが好きです。数字が入手しやすいですし、異業種も比較でき(キャッシュフロー系の指標は業種に偏りができてしまいます)、市場関係者も注目する指標です。
PERのほかにはEV/EBITや配当利回りも軽く見ます。EV/EBITのネットキャッシュを考慮している点は優れていると思いますし、配当利回りが高い銘柄は下値が堅そうです。
PSRは一時的に利益が落ち込んだ会社や、売上は伸びているのに利益が出ていない会社を見つけるのに良いと思います。
③ 質の良さ
複雑な定性分析は必要なくて(できればなお良いですが)、毎年の利益が安定しているか、業種的に業績が安定しているか、特殊要因で利益がかさ上げされていないないかとか、そんなレベルのチェックでも小型株であれば十分に役立つと思います。
あとは有利子負債の多さといった財務健全性も参考程度に見ます。あまり負債が大きすぎると増資リスクがあります。
④ 成長性
ファクター投資では取り上げられない項目ですが、間違いなく超重要だと思います。
利益成長が大きいほど将来のPERは低くなりますし、利益が大きく伸びていてPERが低い会社は業績さえ悪化しなければ必ず株価は上がります。
成長率は基本的には売上の伸びを見ています。売上が横ばいで利益が改善するという銘柄もありますが、それがどれくらい継続するかを見極めなければいけなので上級者向けだと思います。
PERや成長性の数字がどれくらいが良いかはそのときの環境にもよります。個人的には成長率がPERの2倍あれば良いと思いますが、現在のような状況ではそのような銘柄はほとんど存在しません。
⑤ 進捗率
四半期決算を見て進捗が高い銘柄を選択します。上方修正の日時を調べておいて修正日に持っているようにすればなお良いと思います。
ただ、これを実践しても材料出尽くしや修正なしの失望売りで必ずしもうまくいかない印象はありますが。