決算シーズンも終わったので持ち株や気になる銘柄の簡単な感想を書きます。今回はネット系の銘柄です。
2138 クルーズ
低価格ファッションEC。
3Qの取扱高は+19%と前2四半期の+30%前後から減速してしまいました。売上は3Qまで+24%の増収です。
先行投資の段階で今期の予想利益は0です。
予想PSRは0.9倍で同業と比べると低めです。
3416 ピクスタ
フォトストック大手。新規事業の出張撮影が伸びています。
前期は経常利益が2割ほど予想を上振れました。
今期予想は売上高+13%の増収、経常利益+84%の増益です。
予想PER34倍、予想PSR1.3倍。
PSRは低いのですが、売上高の伸びがいまひとつ物足りないです。
3558 ロコンド
靴のオンライン販売。
先行投資の会社です。
3Qまで売上高+72%の増収、商品取扱高(返品後)+46%の増加と好調です。
中期計画では、2020年に商品取扱高300億円(2017年は95億円)、営業利益30億円を目標にしています。
時価総額は142億円まで下げており予想PSRは2.2倍です。会社の目標通りの成長が続けば割安感が出ると思います。
3633 GMOペパボ
レンタルサーバー、EC支援、ハンドメイドマーケットなど。
前期は経常利益が大きく上振れました。今期も経常利益+84%の増益予想です。
ハンドメイド事業の黒字を見込んでいるほか、EC支援事業も2桁の増収増益の予想です。ただ、全社の増収率は+12%、ハンドメイド事業の増収率も+15%とやや物足りない数字です。
株価が大きく上がったため、予想PERは24倍と割安感がなくなりました。
3675 クロスマーケティング
ネット市場調査やITソリューション。
前期は経常利益が期首予想を3割ほど下振れました。
今期は売上高+14%増収、経常利益+32%の増益予想です。
主力の国内リサーチは1桁の売上高成長率ですが、ITソリューションやその他(プロモーションが主みたい)の伸び率が高いです。
予想PER13.5倍(経常利益ベース9.9倍)です。
3696 エイトレッド
ワークフローソフト。ストック事業(パッケージソフトのストックとクラウド)が売上の6割を占めます。
3Qまで売上+31%の増収、経常利益+78%の増益と好調で、経常利益の進捗率は89%と高いです。
予想PERは30.6倍とやや高めですが進捗率と成長率を考えると妥当かなと思います。
3981 ビーグリー
電子コミック「まんが王国」。
前期は減収減益でした。
今期は売上高+9%の増収、経常利益+59%増益の予想です。
予想PERは11.6倍と同業に比べてかなり低いです。
3995 SKIYAKI
音楽アーティストなどのファンクラブの運営、EC、ライブ制作。
3Qまで売上高+60%の増収、経常利益-38%の減益です。
高い増収率は、主力のファンクラブサービスが3割以上伸びているほか、ライブ制作会社を連結したためです。
一方でECサービスは-11%の減収で下方修正の原因となっています。「大型商品の出荷減少等」との理由です。
利益が半減したため予想PERは190倍と高いのですが、予想PSRは2.1倍とこの種のインターネットサービスとしては低めです。
6045 レントラックス
クローズドのアフィリエイト。
3Qまで売上高+24%の増収、経常利益+24%の増益です。
予想PERは17.9倍とほどほどの数字です。
7月~9月にかけて月次売上高が急増しています。その後に落ち着いたあと1月は再び増加しました。株価も月次に翻弄されています。
6175 ネットマーケティング
ネット広告代理とマッチングアプリ。
先行投資の銘柄です。
中間決算は売上高+30%の増収、経常利益-93%の減益です。
QooNからの撤退を発表したことで決算直後に大きく売られました。
Omiaiの有料会員数は、前年比では大幅増加ですが前四半期比では微増です。マッチングアプリの市場は大きそうですが、競争も激しそうなのでどこまで業績を拡大できるのかよくわかりません。
広告事業は+27%増収+18%増益と好調です。
予想PERは28倍、予想PSRは0.5倍です。