3496 アズーム 2020年9月期1Q決算

駐車場サブリースと月極駐車場のポータルサイト。サブリースが売上高の大部分を占める。

サブリースは駐車場の空き区画をオーナーから借り上げ、自社のポータルサイトなどを通じて獲得したユーザーに貸し出すという事業。シェアードリサーチのレポートによると、顧客はオフィスビルとマンションがそれぞれ40%程度でマンション向けの比率が高いのが特徴とのこと。

1Qからビジュアライゼーション事業を加えた連結決算を開始したがこの事業の売上高は少ない。

 

1Qは売上高が前年比+47%と大きく伸びたものの大幅減益の赤字に終わった。

売上高 842百万円(前年比+47%)

経常利益 0百万円(前年16百万円)

純利益 -2百万円(前年10百万円)

 

1Qの月極駐車場受託台数は10,180台で前年4Qから565台増加した。ただ、このペースでは今期目標の12,200台を下回りそう。

過去の推移を見ると4Qが強い傾向があるのだが、前年4Qが期待外れだっただけに心配。

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なお連結決算を開始するという理由で業績を修正している。

通期決算の修正幅は売上高が+3%、経常利益が-7%。前期比では売上高+44%増収、経常利益+101%増益の予想となる。

通期予想と同時に中間予想も修正している。2Q単体は売上高+47%増収、経常利益+5%増益で修正後の中間予想を達成できる。

 

決算後に株価は大きく下げた。時価総額は40億円を下回る。

今期の予想PERは34倍、予想PSRは1倍。PERの数字に割安感はないが成長率の高さと利益率の改善余地は大きい。中期計画の来期経常利益9億円を実現できれば割安になる。

とはいえIPO直後の前期に下方修正で、今期も利益を下方修正と信頼感がまったくない。1Qの業績も駐車場受託台数も予想を下回っているように見える。