7599 IDOM 2022年2月期3Q決算

旧ガリバーインターナショナル。中古車買い取り首位。

もともとは買い取った中古車をオークションで売るビジネスモデルだったが、2014年頃から小売販売に積極的に取り組んでいる。

2015年にはオーストラリアの新車販売を買収して海外進出に進出した。

2021年3月期の店舗数は直営460店、FC67店。

 

3Qの業績は、前年比で売上高+22%、経常利益+79%と大きく伸びた。

3Q単体だと、売上高+12%、経常利益+7%となる。

3Qまでの進捗は堅調。4Qの売上高+7%、経常利益+3%で通期の予想を達成できる。

なお、累計の業績が大幅な増収増益なのは、前年1Qが新型コロナの影響で赤字だったことが原因。

 

四半期の売上高の推移が下のグラフ。高い成長率とは言えないが、おおむね堅調に伸びている。

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経常利益の推移が下のグラフ。

新型コロナ後は前年4Qを除いて高水準の利益をキープしている。

2018年と2019年を見る限り、4Qに凹むという季節性はなさそうだが、四半期によって利益のばらつきは大きい。

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日本事業と豪州事業のセグメント利益の推移。

日本事業は新型コロナ前と比べると底上げされているが、劇的に良くなっているわけではなさそう。

一方で豪州事業は好調で無視できない金額になっている。新車市場の好況、強化している中古車販売の好調維持、為替差益などを理由に挙げている。

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決算は好調で上方修正を出したのだが、株価は大きく売られている。

現在の予想PERは7.1倍。経常利益×0.7で計算すると6倍を切る。かなり割安になっていると思う。

不安点としては、現在好調なオートオークションの特需剥落の可能性かと思う。小売販売に注力しているとはいえ、仕入台数と小売台数の差を見ると卸売もまだ多そう。