家電量販店、携帯キャリアショップ、インターネット接続のニフティを運営している。
今年の3月にシンガポール上場の家電・IT製品・家具販売会社を子会社化した。
3Q決算は堅調。経常利益は前年比+18%増だった。通期の経常利益の予想が+1%なので進捗は良い。
売上高 3,945億円(前年比+5%)
経常利益 191億円(前年比+18%)
純利益 133億円(前年比+35%)
増税後の決算だったが、3Q単体でも増益を維持した。
売上高 1,249億円(前年比-5%)
経常利益 60億円(前年比+8%)
純利益 41億円(前年比+64%)
セグメント別の四半期の売上高。
デジタル家電専門店運営事業は-9%の減収。増税後で白物家電が低迷したが、windows7のサポート終了に伴う駆け込み需要があったとのこと。
キャリアショップ運営事業は-20%の減収。5四半期連続のマイナス成長でこの部門は縮小が続いている。
インターネット事業は-6%の減収。こちらも3四半期連続のマイナス成長。
セグメント利益。
売上高が減ったもののデジタル家電専門店運営事業は+11%の増益だった。この部門が増益になったのが堅調な3Q決算の原因だが、好調の理由はよく分からない。決算短信には「当社の強みであるお客様に寄り添ったコンサルティングセールスが、「質」を求めるお客様のニーズに合致し、お客様の生活をより豊かにする商品の比率が向上し、売上総利益が伸長いたしました」とある。
キャリアショップ運営事業は-19%の減益。この事業はブレが大きいので四半期だけ見て判断できないが、売上高が継続的に減っているのでやや不安を感じる。
インターネット事業は+154%の増益と好調だった。ただ、この部門の利益はデジタル家電専門店運営事業の2割に満たない規模なのでインパクトは小さい。
海外事業は0.46億円の赤字。2Qに大きな黒字を計上しているので、3Q累計では3.6億円の黒字となっている。
現在の株価は2,121円。予想PERは7.8倍となる。
3Qの時点で経常利益の進捗率が90%と高いことから上振れも期待できるかもしれない。
加えてこの会社はのれん償却費が大きく、今期の当期純利益136億円に対してのれん償却前純利益は220億円となっている。これを使うと予想PERは4.9倍と非常に割安になる。