中古車販売の大手。中古車買取や輸入車ディーラーも手掛けている。
3Q累計の業績は大幅な増収増益だった。
売上高 2,120億円(前年比+19%)
経常利益 96億円(前年比+175%)
純利益 68億円(前年比+174%)
3Q単体だと売上高は伸びているものの経常利益は減益となった。
売上高 728億円(前年比+16%)
経常利益 34億円(前年比-3%)
純利益 25億円(前年比-5%)
四半期の売上高の推移をグラフにした。
2020年に1年ほど停滞していたが、今年の2Qから再び成長軌道に戻っている。なお、2Q比で売上高が減少したのは、オートオークション滞留出品台数の減少が主要因とのこと。
前々年からの年率換算成長率は+13%。店舗の出店が続いているのに対してやや物足りない数字に思える。
経常利益は前年3Qに大きく切り上がった利益水準を維持している。
3Qの経常利益率は4.7%。前年3Qの5.6%には及ばないものの1Qの4.3%や2Qの4.6%から向上した。
3Qまでの小売販売台数は前年比+11%の増加。3Q単体だと前年比+4%にとどまる。
買取台数は前年比+54%と大きく伸びているのでオートオークションに力を入れているのかもしれない。決算説明資料によるとAA関連出品の売上高は全体の2割を超えている。
オートオークションと小売車両台当たり収益のグラフも掲載されていた。3Qは両者揃って収益が改善したことで粗利益率がアップしたようだ。
競合のグッドスピードによると足元では自動車減産の影響による中古車需要の増加はないそうだ。ただ、中古車競売価格は依然として高止まりしているので、総合的にはネクステージに追い風が吹いている状況なのかなと思う。
株価はここ1か月やや下げ傾向。今期予想PERは17~18倍となっている。来期も20%成長するのなら魅力的な水準だが、売上高の伸びがいまひとつなのに不安を感じる。