3020 アプライド

パソコン小売店のアプライドを展開する会社。子会社で雑貨店も運営する。

前期末の店舗数は、アプライド26店舗、雑貨店のハウズ6店舗。

 

売上高はほぼ横ばいで推移している。

経常利益は2016年3月期に大幅に増加して、その後も緩やかな増加傾向にある。

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セグメント別の売上高の推移。

主力のパソコン・ゲーム事業は横ばいが続く。今期は3Qまでで-3%の減収。

化粧品・雑貨事業は2016年3月期に大幅に増加しており、今期も前年比+70%の増収となっている。

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セグメント別の利益の推移。

2016年3月期以降のパソコン・ゲーム事業が好調で、今期中間も前年比+33%の増益となっている。

化粧品・雑貨事業は長らく赤字が続いていたが今期は黒字化した。

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セグメント別の利益率を見ると、パソコン・ゲーム事業が右上がりに利益率を向上させている。直近の中間決算では6.8%だった。

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この会社の最近の好業績はパソコン・ゲーム事業によるものだが、IR資料が乏しいので原因はいまいちわからなかった。

日経新聞では法人向けの販売が好調という記事が多い。

化粧品・雑貨事業は赤字が続いていたが、直近で黒字化しているのはプラス材料だと思う。売上高はパソコン・ゲーム事業の4割に近づいている。

 

3Q決算は売上高+8%、経常利益+43%と好調だった。経常利益の進捗率は94%に達する。

中間の経常利益は期首予想を+37%上振れている。 

 

バランスシートには現金7億円に対して有利子負債が30億円あるが、ネットの流動資産は36億円ある。

 

現在の時価総額は33億円とかなり小さい。予想PERは3.6倍と非常に低い。

業績は良いし、雑貨事業が利益に貢献するようだと面白いと思う。

好調の理由がいまいち分からなかったこと、増税前の駆け込み需要やwindows7終了の特需の反動、評判の悪いサポートサービスなどがリスクに感じた。