6175 ネットマーケティング 2020年6月期1Q決算

マッチングアプリのOmiaiとアフィリエイトに特化したネット広告代理店の会社。

 

1Q決算は好調だった。経常利益は4.1億円で中間予想の4億円を上回っている。売上高の前年比+23%も中間予想の+15%を上振れている。

売上高 42.5億円(前年比+23%)

経常利益 4.1億円(前年0.25億円)

純利益 2.8億円(前年0.16億円)

 

Omiaiのメディア事業は+23%増収の大幅黒字転換となった。 黒字化は計画通りではあるが利益の大きさはインパクトがある。

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ただ、成長にはやや減速感もある気がする。

有料会員数は前年比+25%と前期の+40%以上から鈍っている。前年1Qが良すぎたのかもしれないが。

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月次の新規会員数は直近で前年比+9%。無料会員も含まれるのでこれだけで判断できないが抜群の伸びではない。

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iOSの月次売上予想を見ても頭打ち感が出ている。

同HPのセールスランキングでマッチングアプリを見ると、OmiaiはPairs、タップル、Tinderよりも下なので競争力に不安も感じる。

 

広告事業は前年比で+23%増収+113%増益という好調な業績。売上高の伸び率はメディア事業と変わらないレベル。

この事業については詳しい説明がないのでなぜこれほど強いのかよく分からない。

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広告事業とメディア事業の四半期の売上高を比べてみる。

広告事業は季節性がある一方でメディア事業は安定して伸びている。売上高の規模は広告事業の方がかなり大きい。

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セグメント利益。こちらも広告事業の方が大きいが、かつては広告事業とメディア事業が半々くらいだった。今後のメディア事業の伸びに期待したいところ。ただ、決算説明資料によると「恋活・婚活市場の需要期に向け、 戦略的な投資を見込む」「2Q、3Qに大きなコストを見込んでいるため、業績予想に変更はありません」とあるので今期はそこまで期待できないかもしれない。

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株価は本日ストップ高となっている。今期PERは29倍。中期経営計画の来期営業利益12億を使うと来期PERは20倍くらいになると思う。