3186 ネクステージ 2019年11月期3Q決算

中古車販売大手の会社。

3Q決算は引き続き好調だった。決算と同時に通期の経常利益の予想を+7%上方修正した。

売上高 1611億円(前年比+37%)
経常利益 477億円(前年比+65%)
純利益 343億円(前年比+73%)

 

3Q単体で見ても好調。4Qの経常利益は前年比-13%で会社予想を達成できる。

売上高 566億円(前年比+34%)
経常利益 158億円(前年比+54%)
純利益 114億円(前年比+46%)

 

四半期の業績推移。売上高は右肩上がり。

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経常利益は四半期ごとにややバラツキがあるが、ここ3~4年は売上高と同様に好調な伸び率となっている。

経常利益率は直近の3Qが3%。過去10年では2~3%の年が多い。最も良かったのは2011年の3.5%。

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3Qの出店は輸入車専門店1店舗、総合店3店舗、買取専門店6店舗。計画に沿って順調に進んでいる様子。

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ネクステージは店舗の大型化を進めており、中古車販売、車検、車両用品、保険、買取とすべてのサービスを総合的に提供することを目指している。

目標は2030年に総合店、SUVLAND、UNIVERSEの大型店160店舗とのこと。今期末で大型店は40店舗なので拡大余地はまだ大きそう。

 

問題は新規出店の費用が大きく資金調達が必要になってくるところ。

バランスシートにはネットの有利子負債が217億円あるのに対して、今期の予想純利益は41億円、営業キャッシュフローは3年連続でマイナス(大型店舗を作るのに売上債権や棚卸資産が先行する)となっている。

今年の2月には評判の悪いMSワラントによる資金調達をおこなった。

 

現在の株価は1,094円で今期予想PERは20倍程度。成長率の高さと進捗率の良さを考えると割高感はないと思う。ただ、増資の不安がつきまとうところがやや怖い。