利回りの高いREIT 9月末

JapanREITの利回りランキング上位のうち物件売却益や利益超過分配金を差し引いても利回りの高い銘柄をピックアップする。

これまでは5%以上を目安にしていたが、全体的な値上がりで高利回りの銘柄が少なくなったため今回は4.5%以上を対象にした。

 

下表の予想利回りは会社発表の予想分配金を使った利回り、調整利回りはそこから物件売却益と利益超過分配金を引いた利回り。調整利回りの高い順に並べている。インフラファンドはREITと分けて下に並べた。 

コード 投資法人 決算月 株価 時価総額 予想利回り 調整利回り
2971 エスコンジャパンリート 1/7 121,800 28,914 5.7% 5.7%
3463 いちごホテルリート 1/7 127,900 32,815 6.0% 5.3%
3473 さくら総合リート 6/12 96,700 32,068 5.3% 5.3%
8963 インヴィンシブル 6/12 65,600 403,001 5.2% 5.2%
3451 トーセイ・リート 4/10 134,900 38,688 5.2% 5.2%
3472 大江戸温泉リート 5/11 92,000 21,652 5.1% 5.1%
3468 スターアジア 1/7 116,200 63,060 4.8% 4.8%
3470 マリモ地方創生リート 6/12 124,200 16,543 5.5% 4.7%
3453 ケネディクス商業リート 3/9 272,500 135,759 4.7% 4.7%
3492 タカラレーベン 2/8 117,300 54,159 7.0% 4.6%
8964 フロンティア 6/12 457,500 236,664 4.6% 4.6%
8985 ジャパン・ホテル・リート 6/12 81,700 359,665 4.5% 4.5%
             
9281 タカラレーベン・インフラ 5/11 122,000 17,142 5.7% 5.1%
9284 カナディアン・ソーラー 6/12 113,800 26,333 6.4% 4.9%

 
REITに詳しくないため表面的な数字しか分からないのだが気になった銘柄はこちら。

 

・2971 エスコンジャパンリート投資法人

今年の2月に上場した銘柄。不動産売却益や利益超過分配金を差し引いて5%台後半の利回りを維持しているのはこの銘柄のみ。

 

・3492 タカラレーベン不動産投資法人

エスコンジャパンと並んで最も利回りの高いREITだったが、分配金の上方修正を受けて大幅に値上がりしてしまった。

物件売却や公募増資があるので分かりにくいのだが巡航速度の分配金は3,000円弱になるのかなと思う。利回りは5%弱となる。会社は内部成長のみで3,300円、外部成長を合わせて3,500円を目指すとしている。

 

・8963 インヴィンシブル投資法人

利回り上位のREITは時価総額が1,000億円以下の小型銘柄が多いのだが、この会社は時価総額4,000億円と大きいうえ格付けもA+を取得している。

 

・3470 マリモ地方創生リート

利益超過分配金を除くと4%台の利回りだが毎年安定的に利益超過分配金を出している。土地に比べて建物の比率が大きい地方レジデンス系は減価償却費が大きいため利益超過分配金を出せるという理屈みたい。利益超過分配金を加えると5.5%と高利回りになる。

 

・3453 ケネディクス商業リート

時価総額が1,000億円を超えており格付けA+を取得している。

 

・8964 フロンティア不動産投資法人

格付けAAのREIT。他社が全体的に値上がりしている中でこの銘柄は横ばいで推移しているため、結果として利回り上位の銘柄になってしまった。

 

・9284 カナディアン・ソーラー 

高利回りのREITが少なくなってきたためインフラファンドの魅力が増している。利益超過分配金込みとはいえ6.4%という利回りは魅力的に見える。