3496 アズーム 2019年9月期3Q決算

駐車場サブリースと月極駐車場のポータルサイト。サブリースの売上が9割近い。

サブリースは駐車場の空き区画をオーナーから借り上げ自社のポータルサイトなどを通じて獲得したユーザーに貸し出すという事業。

 

3Qは前年比で売上高46%の増収、経常利益42%の減益だった。

決算と同時に通期の売上高を-5%、経常利益を-61%下方修正している。

下方修正の理由は以下のとおり。

・駐車場問い合わせ増加に対応するため2Qまでに営業人員を積極採用したが、社内教育体制の不備から売上高が伸びなかった。

・売上高の下振れを取り戻すため教育体制を整備したうえ3Qも新規採用を進めたが、採用が3Q後半に集中したため売上高の貢献が当初の想定を下回った。

 

カーパーキングへの問い合わせ件数は計画通りで、サブリースの稼働率も順調に向上しているとのこと。ただ、前期の決算説明資料を見ると目視だが今期の問い合わせ件数は30%以上の増加となっているので、3Qまでの24%増加という数字は想定を下回っている気もする。

マスターリース台数やサブリース台数は右上がりに伸びている。計画に対する進捗はやや悪く見えるが前年と前前年は4Qに大きく伸びているのでいまのところ不調とも言えないと思う。

 

決算を受けて株価は20%近く下げた。時価総額は3,731百万円で今期PSRは1.3倍くらいになる。

会社が発表している中期目標によると来期は売上高44億円・営業利益5.6億円、再来期は売上高65億円・営業利益11億円。これが達成できれば来期PERは10倍程度になる。売上高が5割伸びている会社としては非常に割安感がある。

ビジネスモデルについてはシェアードリサーチが詳しいレポートを書いている。

遊休駐車場の活用というのは面白そうだし、ストック型の収益というのも魅力だと思う。ただ、新規上場で規模が小さいだけに計画通りに成長が続くかはよく分からないと感じた。