8699 澤田ホールディングス 2020年3月期1Q決算

モンゴルのハーン銀行を主力とする会社。

1Qは売上高12%の増収、経常利益5%の減益、純利益41%の増益だった。

主力の銀行関連事業は小幅だが増収増益を確保した。証券関連事業と債権管理回収関連事業は減益、IT関連事業の赤字は縮小。

有価証券売却益があったため純利益は大幅の増益。

 

同時に出ているハーン銀行の4~6月期(澤田の2Qに計上される)の純利益は前年比で5%の減益だった。ただ、融資残高と預金残高は20%以上の伸び率となっている。

 

澤田HDは業績予想を出していない。四季報の予想純利益を使うと今期PERは5.8倍になる。実績PERだと6.1倍。数字的には割安感がある。

 

会社の今後の業績はモンゴル経済次第だと思う。モンゴル経済は2016年に底打ちして回復を続けている。2019年1Qの実質GDP成長率も8.6%と好調だった。IMFは今年の経済成長率を6.3%以上と予想している。

ただ、足元では石炭価格が下がっているし、銅価格も2018年に下がったのち横ばい状態になっている。モンゴルは鉱業部門の比率が高いので資源価格が低迷しているのは不安要素だと思う。