7419 ノジマ 2019年3月期4Q決算

家電量販店、携帯キャリアショップ、インターネット接続のニフティ。

前期実績は期首予想を上振れて経常利益17%増益で着地。ただ、売上高は2%の増加で前期とほぼ変わらず。

セグメントはデジタル家電部門が9.5%増収、6.6%増益と堅調。デジタル家電専門店は205店舗。うちノジマ167店舗。利益率は5.3%でここ3年は横ばい。

キャリアショップ運営の売上高は右下がり。ただ、利益は横ばいを維持している。

インターネット部門の売上高は横ばいだったが利益は8億から27億に大幅に改善した。

 

今期の予想は売上高7%増収、経常利益1%増益。

3部門とも利益を出してはいるが売上の成長が見えない。ノジマは買収した会社を立て直して利益を上積みしているので今後も買収が成功するかが鍵になりそう。

前期末には新たにシンガポールの家電・IT用品・家具販売会社を買収している。売上544億円、純資産154億円、75店舗。ただ、売上は右下がり。過去3年間の純利益は5.4億、18.9億、6.4億円(前期のノジマの売上高は5,130億円、純利益は148億円)。株式の95.8%を82億円で買っている。

 

バランスシートを見ると現金207億円に対して有利子負債872億円ある。

純益は150億円、営業CFは370億なのでそれほど悪くはない。

 

今期PERは6.8倍。 割安な数字だが、さらにこの会社はのれん償却費用が大きく純利益146億円に対して償却前純利益は223億円ある。償却前純利益を使うと実績PERは4.3倍に下がる。国際会計基準の導入についての注記もあり適用に前向きに思える。