ラッセル野村スタイルインデックスの近況

長期で見ると日本市場はバリューファクターが強かった。しかし、2009年以降ではバリューとグロースの差はほとんどなくなっている。

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バリューの優位性が無くなる一方でサイズは好調で2009年以降は小型株が大型株を大幅にアウトパフォームしていた。しかし2018年と2019年は小型株が冴えない。

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2013年以降の年間リターン。小型株は2014年~2017年にかけて連続して市場平均を上回っているが2018年と2019年はアンダーパフォームしている。

  トータル トップ ミッド スモール
2013年 54.5% 55.6% 53.4% 52.9%
2014年 10.3% 6.0% 15.7% 13.1%
2015年 12.3% 9.4% 14.8% 16.1%
2016年 0.5% -0.1% -0.3% 4.8%
2017年 22.3% 19.4% 23.3% 30.2%
2018年 -16.1% -15.4% -15.6% -19.8%
2019年 5.7% 8.7% 2.2% 3.4%

 

サイズ×バリュー。ここ1年半は小型割安株のリターンが最も悪い。リーマンショック以降にバリューの有効性が消えてしまったうえ、ここにきて頼みの小型株が冴えないのがつらい。小型株メインのバリュー投資家には厳しい状況が続く。

  トータル ラージ・バリュー ラージ・グロース スモール・バリュー スモール・グロース
2013年 54.5% 54.5% 55.0% 51.5% 56.6%
2014年 10.3% 6.9% 12.4% 14.2% 11.2%
2015年 12.3% 12.6% 10.9% 14.3% 19.1%
2016年 0.5% 1.3% -1.7% 7.1% 0.9%
2017年 22.3% 17.6% 24.3% 27.8% 34.5%
2018年 -16.1% -15.2% -15.7% -21.3% -17.7%
2019年 5.7% 3.0% 9.0% 0.3% 8.3%