3186 ネクステージ 2019年11月期2Q決算

2Qは売上高39%増収、経常利益71%増益と好調。経常利益は期首予想を18%上振れた。

小売販売台数は36,962台で前年比30.9%増。会社資料によると中古車小売市場は年間260万台とのことなので拡大余地は大きそう。

その他、買取台数55.4%増、車検台数74.4%増、収入保険料53.6%増とどれも伸びている。

売上高の内訳は、自動車販売関連835億円、整備関連29億円、オークション出品関連145億円。

 

拠点数は前期末67拠点(104店舗)から75拠点(116店舗)に増加。今期末に86拠点(132店舗)という計画。

2Q時点の店舗の内訳は、中型店18店舗、総合店17店舗、SUV LAND9店舗、輸入車専門店UNIVERSE7店舗、新車ディーラー20店舗、買取専門店45店舗。

ネクステージは店舗の大型化を進めており、中古車販売、車検、車両用品、保険、買取とすべてのサービスを総合的に提供することを目指している。

今期は大型店は10店舗の増加予定だが、下半期に総合店4店舗、SUV LAND1店舗、輸入車専門店UNIVERSE2店舗をオープンする計画。

 

店舗の大型化はネクステージの強みだが問題は新規出店の費用が大きいところ。フィスコのレポートによると大型店の在庫を含めた設備投資は店舗当たり8億円になるそうだ。

ネクステージのバランスシートは現金が210億円、短期借入が125億円、長期借入が242億円とネットの有利子負債が160億くらいある。今期純利益の予想が36億円、営業CFはマイナス(売上債権や棚卸資産が先行する)なので資金調達が必須となる。

2月には評判の悪いMSワラントによる資金調達をおこなった。希薄化は12%程度。ただ、ワラントの行使は完了し株価は発行前の水準まで戻している。

 

予想PERは22倍程度。成長力は申し分ないが頻繁な資金調達が不安材料。