・アズーム
駐車場サブリースと駐車場紹介サイト。サブリースの売上高が9割近い。
中間決算が期首予想より下ブレたこともあり株価は低迷している。下ブレの理由は先行投資の人員強化など。
売上高の下振れ幅は少ないし、規模が小さい会社なので多少ブレるのは仕方ない気もする。
ここ数年は毎年売上高が50%くらい伸びているので、利益もそのうちついてくるのではないかと思う。
ただし、中間の受託台数の増え方を単純に2倍しただけだと9,915台で目標に掲げている11,000台を大きく下回る。過去2年は4Qの増え方が大きいようだが。
国内の駐車場数は500万台とのこと。ストックビジネスで成長率も高く期待感はある。ただ、業界内での地位はよくわからなかった。
PERは25.5倍。いまの高成長が続くのであれば割高感はないと思う。
・コプロ・ホールディングス
建築、土木、設備とほぼ建設業向けの技術者派遣。
前期実績は会社予想を達成した。
今期は売上高21.4%増収、経常利益11.4%増益の予想。経常利益率は11%で夢真ホールディングスと同レベル。
予想PERは10倍で同業の人材派遣と比べてもかなり低い。
建設業界は建設投資額が増えても人員は横ばい、かつ全産業と比較して高齢化が進んでいるとのこと。オリンピック後の建設需要がどうなるかが不安点に思える。
・あさくま
ステーキのあさくま。その他の飲食店を子会社が展開している。
連結と単体の経常利益がほとんど変わらないので、ステーキ以外は業績への貢献はほとんどないと思われる。
ステーキのあさくまは愛知県を中心に66店舗。サラダバーとステーキ・ハンバーグというブロンコビリーと同じようなスタイル。個人的にはブロンコビリーの方がサラダバーは美味しいと思うし内装も明るくて好み。ただ、あさくまはカレーがあったり、スープがサラダバーについていたり、デザートが充実している印象を持った。
単体の売上高は過去5年で2倍近くになっており比較的成長志向が強そうに見える。
今期は売上高6.5%増収、経常利益26.8%増益の予想。
予想PERは16.1倍。ブロンコビリーよりも低い。
・アクリート
SMS送信サービス。アクリートは国内最大級でA2P-SMSの43.6%を占めるそうだ。
SMS送信サービスは急成長している。下の記事によると、用途が幅広いこと(本人認証、業務連絡、督促、プロモーション、事前通知)、大量一斉配信ができることから業務効率が高いこと、郵便料金やコールセンターからの電話料金と比べて格段にコストが安いことなどが理由だそうだ。
ミック経済研究所、「爆発的な拡大が予測されるA2P-SMS市場」を発表
また、このサービスを行うにはキャリアとの関係構築が必要なので誰でも参入できるわけではないとのこと。
以上の話だけを見るとかなり良さそうなのだが、実際の売上高成長率は20%弱とあまり高くない。さらに1Qは11%の増収に留まっている。経常利益は51%増加しているが。
国内企業の配信数は増えたものの、海外企業の配信数が減っている。競合他社の参入によってグローバルIT企業の配信が減少したとのこと。
今期PERは30倍弱。それほど高くはないが売上高の伸びも高くないのでやや微妙に思える。