3830 ギガプライズ 2019年3月期4Q決算

集合住宅向けのネット接続サービスとイオンハウジングのフランチャイジー。

前期実績は売上高72%増収、経常利益133%増益という好決算だった。不動産事業の赤字を含めての大幅増益となる。

HomeIT事業のサービス提供戸数は前年比53%増加して42.6万戸。OEMの拡大が著しい。大和ハウスのD.U-NETなどに提供しているそうだ。

【ギガプライズ社長 梁瀬 泰孝】手堅い「急成長」を実現する

 

全戸一括型マンションISP調査によると、2018年の提供戸数は前年比12%増加の226.5万戸。首位のつなぐネットコミュニケーションが61.4万戸なので、ギガプライズの42.6万戸(OEM含む)はトップクラスのようだ。市場シェアで見るとギガプライズは8位、D.U-NETは3位となっている。

市場の先行きについては、同業のファイバーゲートの決算説明会では5年で倍以上に増えるのではという私見が述べられている。

マンションは建てて10年もすると差別化が難しくなるが水まわりのリフォームなどは費用が掛かる。wi-fi無料化は手軽で費用対効果が高く賃貸の人気設備だそうだ。

なお、日本の民間共同住宅は1,300万戸とのこと(これは他の資料によって1,500万戸だったりと違いがある)。

 

不動産事業はイオンハウジングのフランチャイズ店舗を経営するほか、サブフランチャイジーとしてネットワーク加盟店の募集・管理を行っている。今期も赤字継続だが、売上高は2倍になる計画。

 

今期は売上高32%増収、経常利益19%増益の予想。

予想PERは25.6倍。それなりの評価となっているが、不動産事業の赤字があるので(HomeIT事業19億円の黒字、不動産事業2.8億円の赤字という予想)実際のPERはもう少し低いと考えてもよいかもしれない。