2018年の感想と2019年の投資スタンス

昨年は世界的に株価下落の年になりました。S&P500や日経平均だけ見ると調整の範囲ですが、TOPIXやジャスダックは-20%近く下げていますし、マザーズは-34%の大幅安です。新興市場の小型株をメインにしている投資家には厳しい1年でした。

 

昨年初めに書いた投資スタンスはこんな感じです。

足元の経済はここ10年で最も良い環境にあるので、日米株の割高なCAPEレシオは問題視されず、20倍以下の予想PERの方で評価されるのではと考えます。

大幅下落は予想せず、過去の平均である+5~6%の実質リターンを期待して株式ポジションを維持していくスタンスです。

ただ、株価が長期移動平均のトレンドを割り込むことがあったらポジションの縮小も考えるかもしれません。ダマシによって成績は落ちるかもしれませんが、長らく上昇相場が続いているので安全性重視でいきたいです。

景気に関しては中国のスローダウンがありましたが、アメリカに大きな影響は出ておらず企業業績も好調です。しかし、株価の方は景気後退を織り込む形で売られてしまいました。もっとも株価の調整局面でうまく立ち回るのは難しいと思っているので-10%や-20%の下落に関してはしょうがないと諦めています。問題はこれが-40%や-50%の暴落になるのかという点です。

普通はこのレベルの暴落が発生するには深刻な景気後退などそれなりの理由が必要になると思います。景気の先行きについてはアメリカ住宅市場や中国景気に不安を感じていますが(アメリカの景気について考える)、個人的には依然として景気後退は起こらないか仮に起こるとしても軽微で終わるのではないかと考えています。

そんなわけで2019年も大幅下落は予想せず平均的なリターンを期待するスタンスでいきます。

 

ただし、以前から指摘されているようにアメリカ株のCAPEレシオには割高感があるため、リスク回避のために長期トレンドのトレンドフォローを使いある程度のポジション調整をします。

買戻しについては、株価が大幅に下がった銘柄の中でファンダメンタルが良くバリュエーションが割安なものがあればトレンドの転換を待たずに買っていこうと思います。通常、底からの反発は急激なためトレンド転換を確認してからでは間に合わないことが多いです。