日本株と為替が連動して動くのは有名な話です。実感としてもそう思います。
では実際にどれくらい連動しているのかを過去のデータをダウンロードして見てみました。
株価とドル円のチャート
まずは日経平均株価とドル円レートの1973年1月~2016年1月末までの推移を見てみます。為替レートは日銀から取得した月末値データです。
・1973年1月~2016年1月末
73年から95年半ばまではほぼ円高基調です。株価は89年まで一本調子に上げて、それ以後はバブル崩壊で下げています。この時期は株価と為替はあまり関係なく動いているように思えます。
90年代後半から2000年代初めですが、円安&株安や円高&株高も頻繁に起きており、株価と為替の連動性がそれほどあるようには見えません。
為替と株価が強く連動するようになったのは04年以後のことです。
・2000年1月~2016年1月末
2000年以降のチャートです。2004年くらいから両者がきれいに一致するようになりました。
年間騰落率の比較
日経平均株価とドル円の年間騰落率を散布図にしたものが下のグラフです。両者に相関は見られません。
次に期間を1974年~2003年までと2004年~2015年に分けてみます。
まずは1974年~2003年です。バラバラの散布で一貫した傾向はなさそうです。
2004年~2015年の期間です。サンプルが少ないのですが、為替と株価がほぼ直線の関係になっているのがわかります。円安=株高、円高=株安です。
株価と実効為替レートのチャート
参考までに日経平均株価と名目実効為替レートをグラフにしてみます。
こちらで見ても株価と為替がきれいに連動するのは04年くらいからです。
・1973年1月~2016年1月末
・2000年1月~2016年1月末