紙と不繊布製品の会社です。紙おむつ、クッキングペーパー、おしぼり、テーブルナプキンといった製品を作っています。
主な販売先にはユニ・チャームと花王がいます。 2018年3月期の販売額に占める割合はそれぞれ18.5%と17.5%とのことです。
業績
過去の業績は下のグラフのとおりです。
成長率は低いですが売上高はおおむね右上がりに伸びています。
経常利益が赤字の年はありませんが、利益率は2.9%~14.5%と変動が激しいです。
なお、会社は今年の5月に30億円をかけて海津の工場を増設することを発表しています。
衛生材料市場は海外からの需要や高齢化の進展に伴う需要が増加、また外食産業市場はインバウンド需要の増加により、両市場とも活況が続いており、今後も市場の拡大が続くと見込まれております。
これらの需要の増加に対応するため、海津工場に衛生用紙の生産設備を増設し、生産能力の増強を図るものであります。この増設により海津工場の衛生用紙の生産能力は約 2倍となります。
原油価格との連動
円建ての原油価格(月足の12か月平均)と経常利益を比較するとそれなりに関連があるように見えます。
経常利益率との比較です。
バランスシート
直近のバランスシートを見ると、短期有利子負債4.8億円、長期有利子負債16.7億円に対して現預金は25.6億円あります。財務的には健全です。
その他
過去3年は自社株買いも増資もありません。
前社長が8.87%で筆頭株主です。第2位も元社長ですが年々比率は減っています。
四半期決算
今期の業績予想は売上高+7%の増収、経常利益-14%の減益です。
2Qの実績は売上高+1%の増収、経常利益-37%の減益でした。経常利益の減益が大きいものの期首の予想は+29%上回っています。
バリュエーション
今期予想PERは8.5倍、配当利回りは2.1%です。そこそこ割安感があります。
感想
成長性は低いですが、消費者向けの商品が多いので需要は安定してそうです。
原油価格と業績の連動性もそこそこありそうなので最近の原油安の恩恵を受けるのではないかなと思います。