インデックス投資とアクティブ投資のどちらにすべきか?

株式投資を始めるにあたりインデックス投資かアクティブ投資のどちらで運用するかを考えなければなりません。

インデックス投資は市場そのものを買うという考え方です。具体的にはTOPIXや日経平均といった株価指数に連動するファンドやETFを買います。この方法は知識がなくても、また勉強をせずとも手軽に市場平均のリターンを得ることができるというメリットがあります。

一方でアクティブ投資は個別銘柄を選んだり、マーケットタイミングを取ることで市場平均を上回るリターンを目指します。

一見するとアクティブ投資が王道に思えますが、株式投資の世界では市場は効率的なのでアクティブ投資で平均を上回るリターンを出すのは難しいという考え方が一般的です。

 

プロのファンドマネジャーの成績はベンチマークを下回る

インデックス投資を推奨する人が挙げるのが、アクティブ運用ファンドの成績が市場平均を下回るという事実です。

下の表は S&P のサイトにあった資料で、ベンチマークを下回ったアクティブファンドの割合が1年、3年、5年、10年、15年の期間別に掲載されています。

ファンドのカテゴリーが多いのですが、どこを見ても大多数のファンドはベンチマークを下回っています。

インデックスファンドを買っておけばこれらプロの大部分を上回ることになるので、株式投資をするのであればインデックスファンドを買って放置しておけばいいというのは良いアドバイスだと思います。

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アクティブファンドの大きな問題は手数料

アクティブファンドの成績が悪くなる最も大きな原因が運用報酬などのコストです。

バンガードの Keys to improving the odds of active management success という資料には、コストが高いアクティブファンドとコストが安いアクティブファンドがベンチマークをアウトパフォームする確率が掲載されています。

グラフを見るとどの期間でもコストの高いファンドは、コストの低いファンドに比べてベンチマークをアウトパフォームする確率が大幅に低いです。

レポートによればコストはファンドのパフォーマンスを予測する最も効果的な指標とのことです。

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個別株はリスクが高い

株式市場のリターンの大部分は少数の高リターン銘柄によってもたらされるため、その他の多くの銘柄は平均リターンを下回ってしまうそうです。この特徴は個別株投資を難易度とリスクの高いものにしています。

Swedroe: Perils Of Owning Individual Stocks という記事で紹介されている研究によると、1983年~2006年の期間においてラッセル3000インデックスは12.8%の年間リターンだったのに対して、全銘柄の中央値は5.1%、平均値は-1.1%でした。

※平均値がマイナスなのに指数が大きなプラスリターンなのは、株価の上がった銘柄ほど組み入れ比率が大きくなる時価総額加重平均指数の特徴のためと書かれています。

対象期間を通して64%の銘柄はラッセル3000を下回り、39%の銘柄は損失を記録し、19%の銘柄は75%以上の損失を記録したそうです。市場リターンはわずか25%の銘柄によって稼ぎ出されたとのことです。

 

僕の考え

勉強をせずとも手軽に平均リターンを達成できるというインデックス投資の特徴は素晴らしいと思います。投資にそれほど情熱のない人や、個別株のリスクの高さを嫌う人にとってはストレスの溜まらない良い方法でしょう。

 

ただ、僕は個別銘柄に投資していることもあり、アクティブ投資によって平均以上のリターンを出すのは無理という説を怪しく思っています。

アクティブファンドの成績が悪いのは、コストの問題や競争の激しい大型株の市場で巨額の資金を運用しなければならないというファンド特有の制約が大きいと思います。これらは単純に個人投資家に適用できる話ではありません。機関投資家の参入できない小型株で勝負できる個人投資家は、スキルさえあれば十分な成果を出せるのではないのでしょうか。

また、仮に市場が効率的という説が正しいのならば、個別株投資によって平均以上の成績を出せないかもしれませんが平均以下の成績にもならないはずです。十分な銘柄に分散して頻繁なトレードさえしなければ、思惑が外れたとしても平均的な成績に落ち着くだけであり、手間がかかること以外に大きなデメリットがありません。

うまくいけば大きな利益を得られる可能性がある一方、常識的な運用であればうまくいかなくてもそれほど大きなリスクはないということで、インデックス投資のリターンに満足できない投資家はアクティブ投資に挑戦してみる価値はあると思います。