2020年の感想と2021年のスタンス

今年は相場観がまったくダメで個別株は良かったという一年だった。結果としてリターンはほどほどで終わった。

相場観に関してはまず新型コロナウィルスの影響を軽く見たのがまずかった。コロナがニュースになり始めた当初は2011年の新型インフルエンザ程度の影響ではないかと考えてしまった。さらに底打ちからの上昇では二番底を警戒して強気になることができなかった。

ただ、株価の変動があまりにも急激でポジションを動かす余裕がなかったことや、昨年に子供が生まれてからポートフォリオのバランスを意識していたことで相場観が外れた影響はそれほど大きくなかった。

個別株は、主力として持っていた国内小型株、EV関連株、中国ネット株のどれも良かったが、とりわけEV関連株はバブル的に高騰した。ただ、こちらもキャッシュポジションと分散投資のために一部銘柄の急騰によって全体の成績が大幅に上がるということもなかった。バランスに気を配ったポートフォリオの狙い通りの結果で仕方ないのだが、個別株の調子が良くても影響が限定的というのは残念でもある。

 

来年の相場についてはさっぱり見当もつかない。

足元の株価と実体経済の乖離は大きいと思うしバリュエーションも高いと思う。

株価は長期の将来を反映するので短期的な落ち込みの影響は限定的、ワクチンによってしばらくすれば経済は正常化する、金利が低いからバリュエーションが高くなるのは自然といった話を見ると確かに理屈としてはそうなのだろうと思うが、一部グロース株のバリュエーションの高騰やバリュー株の放置され具合を見ると市場がそんなに理性的なのだろうかと感じてしまう。むしろ現金給付を含めた財政政策を伴った金融緩和によってバブル的な株高になっているという話の方が個人的な納得感は高い。

いずれにせよ今は実体経済とかバリュエーションなどはあまり意味のないものになっているのかなと感じる。現在の持ち株は保有を続けつつ、長期のトレンドラインを割ったらポジションを削減していくスタンスで2021年に臨もうと思う。