3186 ネクステージ 2020年11月期3Q決算

中古車販売の大手。輸入車ディーラーも運営している。

 

3Q累計は前年比で売上高+11%の増収、経常利益-27%の減益だった。

3Q単体だと前年比で売上高+12%の増収、経常利益+123%の大幅増益となる。

 

四半期の売上高の推移を見てみる。

新型コロナウイルスの影響で2Qは前年比マイナスに落ち込んだが、3Qは前年比+12%にV字回復している。

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経常利益の推移。

3Qは過去と比べても異常な水準の利益が出ている。中古車販売台数が前年を上回って推移しているのは報道されていたが、それにしても予想外の利益急増だった。

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好調の原因はオートオークションのようだ。

車両台あたりの小売りの利益が前年比+10%程度だったのに対して、車両台あたりのオートオークションの利益は6月7月に+80%以上、8月も+41%も伸びている。

中古車オークション価格の上昇は日経新聞でも報道されていた。新車販売の低迷による中古車の減少(下取りが少なくなるため)、新型コロナウイルスを原因とした中古車需要の増加、輸入車需要の回復などが原因とのこと。ただ、小売りの利益増加に対してオークションの利益増加が大きいのはよく分からない。世界的に中古車の価格が上がっているようなので輸出の影響なのかも?

中古車需要に底堅さ 競売価格、3カ月連続で前年上回る :日本経済新聞

 

中古車価格の値上がりが一時的な現象だとしても、ネクステージは営業キャッシュフローがマイナスかつ借入金が大きいので好業績を出せたのは大きい。

バランスシートを見ると今年1Qに423億円まで増加していた棚卸資産は3Qに300億円まで減り、現預金の増加によってネットの有利子負債は1Qの345億円から3Qの237億円まで減った。

とにもかくにも新型コロナを乗り越えたことで、ガリバーのいない中古車市場において大型店で攻勢をかけるという戦略は継続できそう。今期の出店も総合店を7店舗(計画では6店舗)出しており順調に推移している。

 

現在のバリュエーションは実績PER23倍、予想PER53倍となっている。

今期の業績は冴えないが来期は今期と合わせて2年分の出店効果が乗るので大幅な業績改善が期待できそう。中古車市場が正常化する前提ではあるが。

株価はここ3年間横ばいで推移している。この期間に業績は大きく伸びているので、株価もそろそろ上抜けしてもいいのではないかと思う。