JD JD.com 2020年2Q決算

前年比で売上高+34%の増収、営業利益+123%の増益。好決算だった。

新型コロナウイルスの影響で1Qが落ち込んだことを除くと、2019年1Qを底に売上高の伸び率が再加速している。

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好調なのは二線級以下の都市(lower-tier city)への進出に成功したことが原因のようだ。

2Qの年間アクティブカスタマーは前年比+30%増加して4.17億人となったが、増加したユーザーの80%が二線級以下の都市からだったそうだ。

 

売上高の内訳を見ると商品とサービスの売上高はともに3割前後の伸び率となっている。

サービスではロジスティクスが約4割を占めるほどに成長した。JDロジスティックスはnon-GAAPベースで黒字転換したとのこと。

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JDの利益率は継続的に改善している。JDリテイルのnon-GAAP営業利益率は3.1%に達した。

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好調な決算を受けて株価は上げている。

YahooFinanceのEPSを使った今期PERは50倍近くと高い。ただ、今期PSRは1倍弱と低い。

JDのバリュエーションは利益率次第になると思う。仮に純利益率が5%であればPERは20倍になる。

以前のカンファレンスコールでは、長期的にJDリテイルの純利益率は1ケタ台後半を目指すという話があった。