中国のライブストリーミング大手。マッチングアプリとして紹介されていることも多い。
2018年に同じくマッチングアプリ最大手のひとつタンタンを買収した。
4Qは前年比で売上高+22%、営業利益+58%、調整営業利益+42%と好調だった。
2019年の上半期にモモとタンタンのアプリは規制を受けたものの下半期で巻き返している。
売上高の内訳。タンタンの売上高はまだモモの1/10に満たないが、売上高は前年比で+66%伸びている。
営業利益の内訳。モモは前年比+33%と好調だった。タンタンの赤字は縮小している。
モモアプリのMAUは前年比+1%とここ1年横ばいとなっている。
リテンションレートは継続的な改善を見せ規制前の水準に戻った、ユーザーの1日の使用時間はここ2年間で最高を記録したとのこと。
モモの有料ユーザー数は前四半期比で40万人増加して930万人に達した。
一方でタンタンの有料ユーザー数は450万人で前四半期から横ばいとなっている。
この原因として、iOSの新しいサブスクリプションポリシーの変更が1回かぎりの影響と、ユーザーエクスペリエンスの問題を挙げている。
前者は1Qには影響がなくなる。後者は11月半ばに問題を特定して対処したことで、1月の半ばにリテンションレートが規制前の状態に戻り、2月半ばまでに急激なユーザーの増加したとのこと。ただ、2月半ばからは下方プレッシャーがかかっており、経営陣はウイルスの影響ではないかと考えているそうだ。ユーザーが家に留まることはマッチングアプリには逆風となる。
1Qのガイダンスは売上高が-4.6~-7.3%と減収を予想している。
理由としては、高課金ユーザーへのコロナウイルスの影響、ユーザーのかなりの部分が故郷に戻っていることでDAUやMAUの回復を鈍くしている、外出規制がオープンソーシャルプロダクトへマイナスの影響を与えている、1月末にコアモモプラットフォームにいくつかの機能の調整を行った、といったことを挙げている。
2019年の希薄化EPSは1.93ドルで実績PERは11倍弱となる。
2Qにモモ・タンタン両アプリが規制を受けたことや、上半期にタンタンが大きな赤字を出していることを考えると実際のPERはもっと低くなると思う(モモ単体であれば営業利益が4割以上増える)。