6245 ヒラノテクシード

塗工機・化工機器といったコーティングマシンを作っている。テクノスマートの同業。

こちらの取材メモに2018年3月期の用途別売上高が掲載されている。比率が高いのは、電池31%、成膜装置19.6%、真空機器7.7%という順になっている。電池向け用途は2015年の1,633百万円から2018年の11,704百万円まで急増している。

 

年ベースの売上高は以下のとおり。機械業らしく凸凹がある。

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経常利益も同じ。ただ、赤字にはなっていない。

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年ベースの受注高と受注残高の推移。2018年に大きく伸びて最高を更新した。

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四半期ベースでは受注のピークは2018年3Q、受注残高のピークは2019年3Qとなっている。それ以後は右下がりに減っている。ただ、受注残高は同業のテクノスマートに比べるとまだ高水準を維持している。

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バランスシートを見ると現金+有価証券+投資有価証券-有利子負債は180億円ほどあり現在の時価総額157億円を超える。

 

今期のPERは5.7倍、配当利回りは3.5%となっている。ただ、今後は業績の悪化が予想される。

ヒラノテクシードの2006年~2020年(予想)の純利益の平均は18億円程度だった。これを使うとPERは8~9倍程度となる。

テクノスマートと同じく資産的な割安さを支えに景気回復時の値上がりを狙う、リチウムイオン電池がオプションという銘柄だと思う。