MOMO 陌陌 2019年2Q決算

中国のライブストリーミングプラットフォームの大手。2018年2月に中国首位のマッチングアプリのタンタンを買収した。 

 

2Qは前年比で売上高+32%の増収、営業利益+4%の増益、non-GAAP営業利益+39%の増益だった。

希薄化EPSは前年比-6%減少の3.33人民元。YahooFinanceのアナリスト予想EPSを使うと今期PERは13倍になる。

3Qのガイダンスは売上高が前年比で+17~19%(前年のPhanta Cityの売上高を除くと22~25%)の増収。

2Qはモモアプリの新規投稿の停止、タンタンのダウンロード停止という逆風に晒されたものの堅調な決算だった。モモアプリは6月下旬、タンタンは7月中旬に停止解除されている。

 

部門別の売上高は、ライブビデオサービスが前年比+18%の増収、バリューアドサービス(バーチャルギフトとメンバーシップ)が前年比+169%の増収だった。タンタンを除いたモモのバリューアドサービスは前年比+106%の増収。

 

会社別に見るとモモの売上高3,865百万RMB・営業利益1,354百万RMBに対して、タンタンの売上高284百万RMB・営業利益-431百万RMB。

モモは前年比で売上高+24%の増収、営業利益+17%の増益と好調を維持している。

タンタンは前四半期比で売上高-4%の減収、営業利益は赤字だった。ダウンロード停止にもかかわらず2Qの落ち込みがそこまでひどくないのは、売上高計上のタイミングのズレとコスト抑制のため。このタイミングのズレによって3Qの収入?(Grossing)は前年比3~4割伸びるが売上高の伸びは10%程度にとどまる見込み。またコストの増加によって3Qの赤字は拡大する。

 

コアモモアプリのMAUは113.5百万人。前年比で+5%増加も前四半期比では-1%の減少。有料ユーザー数は8.6百万人で前四半期から0.4百万人の減少。

タンタンの有料ユーザー数は3.2百万人で前四半期の5百万人から大幅に減少した。ただ、8月25日時点の有料ユーザー数は4.1百万人に回復しているとのこと。

 

モモ、タンタンという両アプリが規制される厳しい環境下でも堅調な決算だった。

YYなどの同業の業績が鈍化している中でモモのライブストリーミング事業は好調を維持している。モモはソーシャルユーズがメインで頭条や快手といったショートビデオサービスとは使用目的が違うと経営陣は言っている。