バイオマス発電所を運営している会社。
現在稼働している発電所は3か所。発電出力は日田12MW、白川12.1MW、豊後大野18MW。
2019年末に発電出力18MWの壬生が稼働する。2021年には新宮(18MW)の計画もある。
4Qの決算は前年比で売上高変わらず、経常利益-10%の減益だった。経常利益は期首予想を1割下振れた。
売上高は計画通りだったものの、燃料チップの含水率増に伴う燃料費、発電所建設の人件費、新宮発電所シンジケートローンにおけるアレンジメントフィーなどでコストが増加した。
今期は売上高+16%の増収、経常利益+8%の増益予想。
決算後に株価は大きく下げた。今期予想PERは6.4倍(経常利益×0.7で計算すると7.4倍)になる。
決算と同時に中期経営計画を発表しているがかなりがっかりの内容だった。
前期から来期にかけて売上高の増加分は30億円程度で営業利益の増加分は上限6.5億円・下限3.5億円にとどまる。
同出力の豊後大野の稼働後にグリーンエナジーセグメントの売上高は40~50億円(47.6億→84.5億→97.3億)、セグメント利益は15億円(14.2億→27.1億→31.7億)ほど増えたのに比べると厳しい見通し。
さらに営業利益の見通しがレンジとなっている。これまではFITプレミアムを加算できていたが、2021年以降はどうなるか不透明とのこと。下限で見ると2022年6月期の営業利益は前期実績を下回ってしまうのでかなり厳しい。