SQM ソシエダード・キミカ・イ・ミネラ・デ・チリ 2019年2Q決算

アルベマールと並ぶリチウム大手。チリのアタカマ湖からリチウム化合物を生産している会社。

 

2Qの売上高は前年比-23%の減収、税前利益は前年比-47%の減益、調整EBITDAは前年比-36%の減益だった。

EPSは0.27ドル。

決算後に株価は23.71ドルまで下げている。YahooFinanceのアナリスト予想EPSを使うと今期PERは17倍になる。

 

リチウムセグメントの売上高は前年比-45%の減収だった。このセグメントは粗利益の42%を占める。

2Qの販売数量は12.1Ktで前年比8%の増加。上半期の販売数量は22.8Ktとなった。下半期の販売数量は上半期のレベルを超えるとのアナウンス。また、2020年の販売数量は少なくとも30%増加して65Ktになるそうだ。

現在の生産量は年間70Ktのペースに達しているとのこと。2021年には拡張によってキャパシティは120Ktにまで増加、その後は2年ごとに40Ktの拡張を続けるとの計画。この120Ktへの拡張は価格下落が起きても中止することはないそうだ。アルベマーレが拡張プランを下方修正したのに比べると積極的な姿勢を維持している。

 

2Qのリチウムの平均販売価格は前年比-22%の下落となった。販売価格の低い中国での販売量の増加も理由に挙げられている。

ガイダンスによると平均販売価格は3Qには10,000ドル/トンに下がる。1Qの販売価格が14,600ドル、前年3Qが16,500ドルなのでかなり劇的な下落となる。

この販売価格の下落についてはカンファレンスコールで何度も質問が出ていた。中国にて極めて安い価格で販売しているのでは?という質問に対しては、顧客ごとに異なる種類、異なる品質の製品を売っていく、中国も変わりないというようなあまり参考にならない答えがされている。