6189 グローバルキッズCOMPANY 2019年9月期3Q決算

首都圏を中心に保育園を運営する会社。認可・認証保育園の比率が高い。

 

3Qまでの売上高は+15%の増収、経常利益は+5%の増益だった。

3Qと同時に通期の業績を下方修正しており、通期予想は売上高+15%の増収、経常利益-9%の減益となっている。

決算資料によると業績予想を修正した理由は以下のとおり。

「東京都認可保育所は概ね堅調に推移しているものの、認証・企業主導型保育所の入所率が下振れているほか、一部自治体の助成金減額により売上高の進捗は想定を若干下回る」

会社は2020年4月に入所率向上を目指すとしている。今年の10月には幼児教育が無償化されるため保育需要が高まりそう。期待できるのでは。

 

3Q末の運営施設数は166施設。新規に開設したのは保育所は22施設、学童クラブ1施設、児童発達支援1施設。

運営施設数の内訳は以下のとおり認可保育所がメインで認証保育所の数は減っている。

 f:id:sapa21:20190815101732p:plain

 

決算後に株価は大きく下げた。今期PERは7.5倍になる。

数字は割安感があるが、この会社は営業外利益に多額の補助金(新規開園に伴う建設補助金)が計上されているので額面通りに受け取ることができない。

保育園は開園してから何年かで入所率が高まり経営が安定するそうだ。安定した後に利益率が何パーセントになるかでバリュエーションが左右される。仮に営業利益率が5%に落ち着くとPERは12倍程度となる。