YY 歓聚時代 2019年1Q決算

中国のライブストリーミング大手。

中国国内のライブストリーミングプラットフォームのYY、ゲーム動画配信サイトのHUYA、アジアを主体に事業を展開するBIGOの3本柱。

BIGOは今年の3月に完全子会社化した。中国外でライブストリーミングやショートビデオプラットフォームを運営する。

 

BIGOの買収効果もあり1Qは売上高47%の増収、営業利益21%の減益となった。

会社ごとに見ると利益の大半はYYが稼ぎ出している。ただ、YYの売上成長率は10%前後に落ちておりセグメント利益も前年比減益になる四半期が多い。

YYのライブストリーミングプラットフォームの評価は下のサイトが分かりやすかった。老舗で大手ではあるがあまり特徴は感じられないという評価。

HUYAの売上高は前年比2倍の成長率。2四半期連続で黒字を計上している。

1Qの売上高はYYが2.7B人民元、HUYAが1.6B人民元。2Qのガイダンスから計算するとBIGOの売上高は1.5B人民元くらいになるかと思う。利益については赤字の予想。BIGO LIVEは黒字だが、ショートビデオのLIKEが赤字とのこと。

MAUはYYが59.8M、HUYAが53.9M、BIGOが78.7M。BIGOは前年比で161%増加。YYのMAUにはカジュアルゲームプラットフォームのHagoが含まれている。

 

YYは非常にバリュエーションが低くPER10倍を割れることもあった。YY本体の業績に頭打ち感があったこと、テンセントがHUYAを子会社化する権利を持つこともあり将来の成長が見えなかったためだと思う。

BIGOを完全子会社化したことで今後の成長戦略に関してははっきりした。しかし、赤字のBIGOが加わることで予想PERは15倍まで上がっている。

YYの不安点は利益のほぼすべてを稼ぎ出しているYY本体の業績が頭打ちで頼りないところだと思う。