保育園銘柄

保育専業はJPホールディングス、ライクキッズ、グローバルキッズCOMPANYが上場している。

施設数はJPホールディングス289施設、ライクキッズ343施設、グローバルキッズ142施設。

認可保育園に限るとJPホールディングス172施設、ライクキッズ111施設、グローバルグループ118施設。

 

JPホールディングスは認可保育園や認証保育園がメインだが、児童園・児童クラブも88施設ある。

ライクキッズは受託保育が150施設と多い。受託保育の施設数は減少傾向。

グローバルキッズは認可保育園がメイン。他に認証保育園、認定こども園、企業主導型保育施設など。児童クラブは12施設。

 

グローバルキッズの資料によると2016年の認可保育所は23,443か所。

そのうち営利法人は1,236か所で割合は低い。営利法人の保育所は平成21年~28年の期間に7.9倍と急速に拡大している。

また今年の10月から幼児教育・保育の無償化が実施されるのも追い風になりそう。3~5歳児は全世帯、0~2歳児は住民税非課税世帯を対象に認可保育所や幼稚園や認定こども園の利用料が無償化される。認可外保育所にも一定額が補助されるとのこと。

 

今期予想の売上高はJPホールディングス320億円、ライクキッズ228億円、グローバルキッズ200億円。前年比の成長率はJPホールディングス9.2%、ライクキッズ11%、グローバルグループ17.4%。

経常利益はJPホールディングス23億円、ライクキッズ24億円、グローバルキッズ19億円。ライクキッズとグローバルキッズは補助金(新規開園に伴う建設補助金)が営業外利益に計上されており実力が分かりにくい。JPホールディングスの場合は補助金を差し引いた設備投資の金額を減価償却しているそうだ。

 

PERはJPホールディングス21.7倍、ライクキッズ7.2倍、グローバルキッズ7.6倍。ライクキッズとグローバルキッズが低いが補助金の影響が大きい。

仮に営業利益率が最終的に5%に落ち着く(JPホールディングスの過去の営業利益率は5~9%程度)と仮定すると、ライクキッズとグローバルのPERは13~14倍になる。