中国ネット株のチェック

決算も揃ったのでウォッチしている中国ネット株のPERなどをチェックしました。

ティッカー 会社 株価 今期PER 来期PER 売上高 増収率 増益率
JD JD.com 20.93 83.7 36.7 15,715 25% 赤字
BABA アリババ 153.06 29.7 22.9 12,772 54% -19%
0700.HK テンセント 310.6 31.8 28.2 12,089 24% 22%
BIDU バイドゥ 179.56 18.7 17.0 4,230 20% -6%
NTES ネットイース 236.61 35.0 28.8 2,528 35% -17%
YY YY 62.66 8.6 8.1 615 33% -8%
SINA シナ 63.22 20.5 16.8 557 26% 6%
WUBA 58.com 58.06 21.9 18.1 544 33% 28%
MOMO モモ 24.57 10.0 7.9 536 51% 6%
WB ウェイボー 61.62 23.0 19.0 460 44% 37%

※今期PERと来期PERはYahooFinanceのアナリスト予想を使って計算しました。

※売上高、増収率、増益率は直近四半期の数字です。売上高の単位は百万ドル、増益率は営業利益です。 

 

・YY

収益から見ても保有資産(キャッシュ+フヤ)から見ても安いです。

ただし、YY本体の増収率は前年比+13%まで落ちておりモモと比較しても低成長になっています。また、フヤはテンセントが子会社化する権利を持っており、これが行使されるとYYの連結から外れてしまいます。ただ、それらを踏まえても安いと思います。

 

・モモ

増収率とPERの比較で見ると最も安いです。

売上の伸びにはマッチングアプリの買収効果も含まれていますが、主力事業のライブビデオサービスも前年比+34%あります。有料会員数も前年比で20%以上増えています。

ただし、営業利益は2Q比で大きく減益になっておりやや心配なところです。

株価は4Qのガイダンスがコンセンサスを下回っていたことから大きく売られました。

 

・ウェイボー

PEGで見るとかなり低いです。3Qの成長率は減速しましたがそれでも前年比で+44%の増収+37%の営業増益です。売上高は小さく伸びしろがありそうですし、ネットのインフラとなっている事業の確かさも魅力的です。

 

・シナ

保有するウェイボーの価値を下回る時価総額で、さらに現預金も多く持つため資産的な割安感があります。シナ本体の業績が赤字なのはマイナス点ですが。

 

・JD

悪材料が重なりPSR0.5倍まで売り込まれています。赤字で売上高の伸びが低下しているのが厳しいです。とはいえ前年比で25%伸びているので成長が止まったわけではないです。

 

・バイドゥ

数字的にはそこそこのレベルですが、キャッシュを多く持っていることやiQIYIの赤字を差し引くと割安感はあると思います。

ただ、コアビジネスの成長率はそこまで高くないのと、グーグルの参入が噂されていることから買いにくい銘柄ではあると思います。

 

・アリババ

売上の伸びは高いのですが、物流会社の買収や利益率の低そうな生鮮食品への進出があるので素直に受け取れない気がします。クラウドや金融関連会社といった有望なビジネスも持っているのは魅力的ですが。

アリババは投資家からの信頼感があるからか株価の下げは比較的マイルドです。