中国の高速道路銘柄

中国の高速道路銘柄は業績が安定していて良いのでは?と思ったので少し調べてみました。

サーチナファイナンスで高速道路と検索すると5銘柄ヒットします。下表がそれらの会社の実績PER・配当利回りと過去5年間の増収・増益率(年率換算)です。

コード 会社 株価 PER
(実績)
配当
(実績)
増収率
(5年)
増益率
(5年)
0107 四川高速道路 2.38 7.1 4.8% 4% -5%
0177 江蘇高速道路 9.5 11.6 5.3% 4% 9%
0548 深セン高速公路 7.12 9.5 4.8% 9% 16%
0576 浙江高速道路 5.95 7.0 7.0% 8% 14%
0995 安徽高速道路 4.63 6.2 5.7% 7% 8%

 

0107 四川高速道路

高速道路以外に建設やガソリンスタンドの割合が大きいです。高速道路は売上の3~4割、利益の6~7割です。

近年の業績は横ばいか微減でそれほど良くありません。主力の高速道路は売上が伸びているものの、利益は横かやや右下がり傾向です。
ただし、18年の上半期は高速道路が堅調で+12%の増益でした。売上は建設部門の低迷から減収ですが。

有利子負債は多く税前利益の15年分くらいあります。

実績PERは7.1倍で配当利回りは4.8%です。

 

0177 江蘇高速道路

不動産のセグメントもありますが、ほぼ高速道路(+付属的サービス)の会社です。

業績の伸び率はほどほどです。2018年1Qは好調で+22%増収・+16%増益でした。

有利子負債は営業利益の2年分くらいです。

実績PERは11.6倍と他の会社より高めに評価されています。

 

0548 深セン高速公路

不動産などもやっていますが、ほぼ高速道路の会社です。

他の会社と比べると成長率は高めで、18年上半期も+17%増収・+38%増益と好調でした。

有利子負債は税前利益の3年分くらいです。

実績PER9.5倍、配当利回り4.8%です。

 

0576 浙江高速道路

この会社は証券部門が大きく、2017年は売上の36%・セグメント利益の26%を占めています。この証券部門は2017年に上海市場に上場しました。

業績は5年前と比べると伸びていますが、2015年に証券部門がピークをつけており16年と17年は減収でした。

18年上半期は証券部門の利益が半減していますが、高速道路部門は堅調で全体としては-1%減収・+20%増益でした。

有利子負債は税前利益の2年分以下です。

バリュエーションは他と比べるとやや低く、実績PER7倍、配当利回り7%です。

 

0995 安徽高速道路

ほぼ高速道路の会社です。

成長力は低く、2008年~2016年まで売上がほとんど伸びていません。ただし、利益はとても安定しています。

2018年上半期は+7%増収・+6%増益でした。

財務は鉄壁で有利子負債はキャッシュ以下です。

実績PER6.2倍、配当利回り5.7%です。

 

感想

正直、思っていたほどの割安感はないかなと感じました。

あえて挙げるなら、浙江高速道路は証券部門が回復すれば面白くなるのではと思います。配当利回りも高めです。