持ち株チェック アメリカ株と中国株

保有中のアメリカ株と中国株の雑感です。

外国株は情報の面で小型株が買いにくいので、自分の知っている銘柄を感覚的に売買しているという感じです。

 

Facebook(FB)

1Qは売上高49%増収、純益63%の増益と好調でした。

YahooFinaceのアナリスト予想EPSを使ったPERは、今期PER24倍、来期PER20倍程度です。

株価は急落から回復したものの割高感はないかなと思います。成長率も高いですし、下手な株を持っているよりは信頼感があります。

 

Albemarle(ALB)

リチウムの過剰供給懸念で低迷中です。

1Qは売上14%増収、営業利益50%増益、調整EBITDA18%増益でした。リチウムセグメントの利益は全体の48%を占めます。

YahooFinaceのアナリスト予想EPSを使ったPERは、今期PER18倍、来期PER16倍程度です。

現在のリチウム生産キャパシティは65kt(LCE)ですが、2021年に165kt、Wave2で265ktまで増やす計画を出しています。

 

Tesla(TSLA)

モデル3の生産で苦戦しており、キャッシュが減少していることで売られています。売られているといっても株価は底堅くて暴落とまではいきません。倒産するかもと言う人もいますが、必要であれば普通に資金調達できる水準でしょう。

足元ではモデル3の生産台数は伸びてきている様子です。会社は週6千台を目指すとしています。1Qの販売台数は3万台でした。

時価総額は5兆円を超えています(日産が4兆円)。テスラの販売台数は週6千台の生産が実現しても年間30万台前後なので普通に考えれば正当化しにくい株価だと思います。今後EVか伸びていき、シェア上位に入り、かつ家庭用の太陽光発電と蓄電池も普及していけば、と夢を持って買う銘柄かなと思います。

 

BYD(1311.HK)

中国の大手電気自動車メーカーです。

EV Sales によると、2018年4月までの中国国内シェアは24%でトップ、世界シェアも10%でトップです。

EV Sales: China April 2018 (Updated)

EV Sales: Global Top 10 April 2018

2017年の通期決算は2%の増収・20%の減益でした。

セグメント別の売上高は、自動車関連が53%、携帯部品・組み立てが39%、バッテリーと太陽光が8%という内訳です。新電力自動車の売上は全体の38%を占めます。

時価総額は2兆円くらいで、実績PERは29倍です。

なお、中国の電気自動車への補助金は2017年に20%カットされています。2019年には40%、2021年には全廃されるとのことです。

一方でNEV規制の開始が予定されており、2019年に10%、20年に12%の販売を義務付けるという話です。

 

Bidu(BIDU)

中国の検索最大手。3大ネット企業の一角ですが、近年はテンセントとアリババに大きく引き離されています。

業績は医療広告スキャンダルの影響から立ち直りつつあり、3四半期連続で20~30%の売上増を確保しています。営業利益もピークを更新しました。ただ、営業利益率は20%弱でかつての40~50%からするとまだ低い数字です。

YahooFinanceのアナリスト予想EPSを使った今期PERは24倍です。

本業以外では、AI、音声アシスタント、自動運転といった分野に投資していますが、全体的にアリババやテンセントのようにうまくいっていない感じです。これまでもフードデリバリーを売却したり、ストリーミングサービスのiQiyiのスピンオフしたりしています。

決算後にAIの分野で名高いCOOが辞任したことで株価が下げました。

 

Sogou(SOGO)

テンセントが45%を持つ検索大手です。資料によって違いますがシェアは2~4番手といった感じです。

会社内容はこちらの方が詳しく書かれています。

Sogou(捜狗)【SOGO】バイドゥからシェアを奪う中国2位の検索エンジン

2017年通期は37%増収・31%営業増益で、営業利益率は10%でした。

2018年1Qは53%増収・16%営業増益で、営業利益率は5.7%となっています。売上高はバイドゥの8%弱です。

仮に2018年の売上が50%増えて、営業利益率が20%として、法人税率が25%と皮算用するとPERは18倍になります。

ただ、バイドゥのシェアは6~7割で安定しているので、この会社がシェアを伸ばせるかはよくわかりません。 

 

JD(JD)

EC市場でアリババに次いで2位の会社です。株主にテンセントとウォルマートがいます。

18年1Qの売上成長率は33%でした。年間成長率は58%→43%→40%と緩やかに低下しています。

過去4四半期の売上560億ドルに対して時価総額は520億ドルでPSRは1倍を割れています。過去最低水準とのことです。

売上の伸びが徐々に減速気味なのが不安点でしょうか。