気になった中国株その1の続きです。
リチウムイオン電池関連
BYDやCATLといった大手のほかには天能動力や光宇国際といった銘柄が電池を作っているようです。資源系ではグレンコア、洛陽モリブデン、金川国際あたりが関連株かなと思います。
0819 天能動力
予想PER6.4倍、配当5.6%と割安感があり、売上も+16%の成長予想です。
ただ、電池といっても鉛蓄電池の売り上げが9割近くを占めており、リチウムイオン製品は数パーセントしかありません。鉛蓄電池の用途は電気バイクやトライシクルとのことです。
なお、この会社は過去に粉飾疑惑が報道されています。
1043 光宇国際
実績PER8.9倍、配当なし。二期報には予想数字がありません。
こちらによるとスマホやパソコンなどの小型電池でシェアがあるみたいです。セグメントはリチウムイオン電池が7割ほどを占めますが、小型向けと車載向けの比率は書かれていませんでした。
600884 寧波杉杉
上海A株ですが楽天証券で取り扱いがあります。
もともとは紳士服製造の会社でしたが、リチウムイオン電池材料へと注力しています。電池材料の売上は全体の75%を占めます。正極材では大手とのことです。負極材や電解液も手掛けています。
実績PERは50倍を超えていますが、中間決算は5割以上の増収増益でした。
0805 グレンコア
予想PER14.6倍、配当利回り2.2%。
世界最大手の資源商社です。二期報によると売上構成比率は、エネルギーが50%、金属・鉱物が37%、農産物が12%、利益構成比は、エネルギーが23%、金属・鉱物が71%、農産物が5%となっています。
主要な金属・鉱物は銅、ニッケル、亜鉛、コバルトで、銅は世界4位、亜鉛は3位、コバルトは世界最大手とのことです。
2362 金川国際
銅とコバルトの採掘会社です。2016年の鉱物別の売上比率は銅84%、コバルト16%となっています。2017年1Qに新たな銅山の商業採掘がはじまることから銅の比率が高まりそうです。
資源価格が低迷していたことから業績は悪く、2016年ベースの実績PERは100倍を超えています。
太陽光関連
少し前にテスラによるソーラーシティ買収のニュースがありました。これによってテスラは電気自動車&家庭用蓄電池&太陽光パネルのセットを手掛けることになります。
テスラのビジョンとしては、屋根の太陽光パネルで発電し、リチウムイオン電池に蓄電し、家庭の電気や電気自動車を給電するという未来でしょう。実現できればすごいと思います。
ただ、太陽光業界はトップの会社が破たんしたりとなかなか難しそうなイメージがあります。割安な会社も多いのですが。
0750 興業太陽能
ビル一体型ソーラー設備工事で中国最大手とのことです。亜州IRに解説記事があります。
予想PER5.4倍。配当2.08%。
0968 信義光能
ソーラーパネル用ガラスと太陽光発電所の運用です。ソーラーガラスではシェア25~30%で世界最大手です。2016年には発電の売上比率が17%まで上がっています。
2016年の実績は+26%増収の+64%純益増でした。17年の中間は売上+67%増、純益+12.5%増です。
実績PER8.8倍、配当利回り5.4%。
3800 保利協シン能源
太陽光シリコンとウエハーの世界的大手。予想PER7.2倍。
その他の銘柄
2280 慧聡網
BtoBサイトの運営。こちらによるとシェアは7.5%で2位とのことですが、アリババとの差は一桁違います。
予想PER22.9倍。配当0.8%。今期予想増収率は+56%です。中間は金融資産の売却もあり純益3.2倍の見通しとのニュースです。
0400 科通芯城
電子部品のオンライン販売で国内大手とのことです。シンガポールの空売り投資会社から粉飾とのレポートが出て株価は急落しました。
実績PER13.3倍。配当なし。
1528 紅星美凱龍
中国の家具モール運営会社。2016年末で200店を経営しているとのことです。2016年の業績は+6%増収、-2%の減益でした。
実績PER7.3倍。配当5.2%。
2328 中国人民財産保険
損保最大手。2016年は株式相場の下落を受けて運用収益が大幅減となっています。今期は売上+10%増収、営業利益+18%増益の予想です。そこそこ割安なうえ大型化株なので安心感があります。
予想PER11.1倍、配当2.2%。
2588 中銀航空租賃
航空機リース大手。今期は+18%増収、営業利益+69%増益(純益は+16%増益)の予想です。過去4年は安定した伸びになっています。数字的には割安感あります。
予想PER8.7倍、配当3.4%。
6869 長飛光纖光
ファイバー大手。光ファイバー母材と光ファイバーの生産で世界トップ、光ファイバーケーブルは2位とのことです。信越化学と合弁会社を設立しているようです。
実績は売上+20%増収、営業利益+17%増収でした。楽天証券の投資情報を見ると、今期の純益は34%増益予想となっています。中間決算は+26%増収の+56%純益増と好決算でした。
実績PER18.9倍、実績配当1.3%。