ライベント(LTHM)3Q決算

堅調な決算でした。

3Qの売上高は前年比で+19%(数量+17%増、価格+2%の貢献)の増収、EBITDAは+25%の増益、純利益は+18%の増益です。

2018年の調整EPSのガイダンスは0.89~0.91ドルで、株価は17.22ドルなので今期PERは19倍前後になります。

 

カンファレンスコールからのメモです。

・2018年のリチウム生産量は21Kt(LCE)になる見通し。2019年のキャパシティは22Kt、2025年に60Ktとの計画。

・2018年の水酸化リチウムの生産量は16Ktの見通し。キャパシティは2019年末に30Ktまで拡大する予定。

・2018年のリチウム需要は+17%の伸びで250Kt(LCE)程度。

・水酸化リチウムの需要は+27%の伸びで74Kt程度。正極材がNCA811や622に向かうことで水酸化リチウムの需要が増えている。

・2018年通年のリチウム価格は2017年に比べて+10%くらいの上昇になりそう。2019年は現在の価格よりもやや高くなると予想。

 ・中国のリチウム市場は夏のあいだ減速したが回復のサインがみられる。スローダウンは補助金政策の変更により在庫削減や高パフォーマンス素材への移行が起きたため。

・リチウム供給は増加したが、生産の遅れや生産量の未達があり、事前のアナウンスと実際の供給量を比べると半分以下のキャパシティの増加しか達成できていない。

 

中国のスポット価格の下落についてはギャラクシー・リソーシズと似たような見解です。また、過剰供給説に疑問をとなえる人の言うとおり供給の未達も起きているようです。来年の価格見通しが良かったのはポジティブサプライズでした。

11月に入ってリチウム株が大きく反発していますが、売られすぎの反発なのか潮目が変わったのか注目したいと思います。