気になる銘柄

成長率がそれなりにあって利益率が上がれば割安になるのではないかなという会社です。

 

3169 ミサワ

おしゃれ家具のUnicoを展開している会社です。2018年1月期末の店舗数は51店です。

2009年~2015年の期間は年率20%近い増収率でしたが、2016年から業績が急激に悪化して直近2年は赤字となっています。

今期は7%増収・経常利益181百万円の黒字転換予想ですが、経常利益率は1.8%とかつての8~9%に比べるとかなり低いです。

時価総額は3,363百万円で経常利益率が8%まで回復すればPER6倍程度になります。

1Qは18%増収・経常利益41百万円でした。経常利益率は1.6%です。直近4四半期の増収率は18%→20%→14%→18%と売上は伸びています。あとは利益さえついてきてくれればという感じです。

 

3416 ピクスタ

ネット上で写真素材を販売するストックフォトサイトの大手です。新規事業の出張撮影マッチングサービスのfotowaも大きく伸びています。

売上高の成長率は30%→27%→27%で今期が16%の予想です。1Qは20%増収・経常利益30百万円でした。

主力のPIXTAの販売は前年大口の影響ありとのことで10%程度の伸びにとどまっています。成長株なのでもう少し高い成長率が欲しいところです。

PSRは1.4倍で、経常利益率が10%になれば(3年以上前は9~10%くらいありました)PER20倍程度になります。20%前後の増収率が続けば割安感も出てくると思います。

 

3558 ロコンド

21日間返品無料の靴のオンライン販売サイトを運営しています。

2018年2月期の実績は37%増収・60%経常増益と絶好調でしたが、今期は積極的な広告宣伝投下により10億円の赤字予想を出しています。

中期計画によると、商品取扱高を今期58%、来期50%、再来期33%増加させて300億円に伸ばすとのことです(売上は買取か委託販売かによって変わるため商品取扱高を目標にしています)。営業利益は再来期に30億円という計画です。現在の時価総額が105億円なので実現すれば割安感が出てきます。

靴の市場規模は矢野経済研究所によると1兆4千億円ほどです。ロコンドの商品取扱高は100億円なので拡大余地自体は十分ありそうです。他社との競争に勝てるかは分かりませんが。

 

3633  GMOペパボ

個人向けレンタルサーバーやネットショップ運営支援の会社です。主力事業は安定して伸びていますが、ハンドメイド事業が大きな赤字を出しています。

2017年のセグメント利益は、ハンドメイド事業が1,037百万円の損失、それ以外が2,188百万円の利益となっています。経常利益は172百万円でした。

時価総額は11,005百万円なのでハンドメイド事業の赤字がなくなればPERは10倍台になると思います。

ハンドメイドマーケットのminneは依然として伸びており、上半期は前年比で20%を超える成長率でした。2017年のminneの売上は14億ほどですが、会社は市場規模を海外の会社との比較から1,000億程度のポテンシャルがあると言っています。

1Qの決算は5%増収・31%経常増益でした。経常利益の進捗率が47%と良いのですが、2Q以降にminneのプロモーションを予定しているため通期予想に変更なしとのことです。依然として先行投資のフェーズです。

 

3688 VOYAGE GROUP

アドテクの会社です。

中間決算は7%増収・-32%経常減益でした。今期予想は16%増収・-36%経常減益です。

主力のアドプラットフォームは媒体精査の影響を除くと伸びています。2Q単体は20%増収とのことです。媒体精査の影響は3Qでなくなります。ただ、広告閑散期などの理由で3Qの利益は2Q比で落ち込みを予想しています。

会社は2020年に売上400億円・経常利益30億円を目指すとのことです。

今期は売上高300億円・経常利益12億円の予想で時価総額は144億円です。一昔前は経常利益率が10%を超えていたので、利益率が回復すれば割安感が出ると思います。

ただ、アドテクは全体的にPSRの低い会社が多いですし、決算説明書を見ても事業内容や強みがいまいち理解しにくかったです。

 

3990 UUUM

ユーチューバーの制作サポートをしている会社です。登録者数ランキングでトップ10のうち8チャンネル、トップ100のうち40チャンネルがUUUMに所属しているとのことです。ユーチューブからアドセンスの売上を受け取り、手数料を引いてクリエイターに配分するモデルです。

アドセンス以外には、企業とのタイアップ広告、イベントやゲーム、自社コンテンツなどを手掛けています。3Q単体のセグメントの売上比率は、アドセンスが57%、広告が31%、クリエイターサポートその他が9%、自社サービスが3%となっています。

業績は絶好調で3Qに合わせて大きく上方修正しています。3Qまでの売上高は69.9%の増収・8.4%の経常増益です。経常利益の進捗率は76%です。

PERは83倍と高いのですが、経常利益率が5.3%と低いこともあり、PSRは2.7倍とそれほど高くありません。仮に来期も50%の増収率が続き、経常利益率が10%になればPERは25倍になるという感じです。ただ、アドセンス部門の利益率向上には限界がありそうですが。

ユーチューブ依存、一部クリエイター依存などリスク要因も多そうですが、成長率自体は高いですしゲームなどの関連事業が当たれば面白くなるのではと思います。