カナダ上場のリチウム開発会社です。
アルゼンチンのリチウムトライアングルに位置するカウチャリ-オラロスを旗艦プロジェクトとして持ちます。
その他にはネバダプロジェクトもありますが、まだ初期段階でHPにも予想される資源量が書いてあるくらいです。
Cauchari-Olaroz プロジェクト
カウチャリ-オラロスは、オロコブレのオラロス湖の隣に位置します。
ウユニ湖とアタカマ湖(SQM&アルベマール)に次いで世界で3番目の資源量を誇るそうで、埋蔵量は1.5mtLCE、資源量(Measured&Indicated)は11.7mtLCEあります。
生産開始は2019年の予定で、当初の年間生産量は25ktLCE、フル生産で50ktLCEを目指しています。採掘寿命は40年です。
プロジェクトのパートナーは同じく45.75%を持つSQMです。
また、ガンファン・リチウムやバンチャーク・ペトロリアムから出資を入れることで資金調達とオフテイク契約も済ませており生産までの各種リスクは低いです。
ステージ1のF/S(採算可能性調査)の結果は2017年3月に出ており、HPに下表が掲載されています。
税後NPV10%は803百万ドルです。前提は、年間生産量25ktLCE、生産コスト2,495ドル/トン、CAPEX425百万ドル、リチウム価格は12,000ドル/トンです。
生産コストの2,495ドル/トンは他のプロジェクトと比べても低い数字です。
また、リチウム価格を変えたときのEBITDAも掲載されており、価格によって業績がどれくらい影響を受けるのかが示されています。
バリュエーション
カウチャリ-オラロスの年間生産量はステージ1が25ktLCE、ステージ2が50ktLCEで、リチウムアメリカの持ち分は45.75%なので、フル生産が実現すれば年間22~23ktLCEの販売量となります。
これはオロコブレのオラロス・フェーズ2(35ktLCEの66.5%)やギャラクシー・リソースズのサル・デ・ビダ(25ktLCEの100%)と同じくらいの規模です。
しかし、株価は1.4カナダドル、時価総額は612百万カナダドル(505百万アメリカドル)でオロコブレやギャラクシーの2/3ほどにとどまります。
強力なパートナーがいるものの、まだ生産を開始していないということで大きく割り引かれているのでしょう。