ここまでの反省と2016年の投資スタンス

今年は年初からひどい下げでちょっと参ってます。こういう状況になると、ああしておけば良かった、こうしとけば良かったと考えてしまいますね。

いまとなっては手遅れですが、今年の見通しとポジションについて反省してみます。

 

まずは自分の方針です。

・基本的にタイミング投資は難しいというのが前提。

・大幅下落を予想するときだけキャッシュポジションをとる。それ以外の状況を予想するとき(小幅下落の予想でも)は100%株式投資。これはケン・フィッシャーの受け売りで、20%程度の調整をタイミングよくとるのは難しいという理由。

・大幅下落は40~60%くらいの暴落を想定する。通常であれば10年に一度あるかという頻度。

・バリュエーションが割高、景気後退を予想、株価が長期トレンドを割り込む、という条件が揃ったときに株価の大幅下落を予想する。それぞれ1つの条件だけであれば株価が大きく下落しないことも多いが、3つの条件が重なればさすがに厳しいだろうという考え。条件が揃わないときの暴落は諦める。

 

暴落の可能性については日米のバリュエーションの割高感からたびたび考えており、特に昨年後半に株価が長期トレンドを割り込んだときには大幅にキャッシュポジションを増やすべきか迷いました。

ただ、結局は景気後退に自信が持てずポジションを戻して今年に入りました。

 

景気はアメリカが堅調なので、中国の減速をどう考えるかというところだと思います。

中国に関しては民間債務の急増という問題は確かに要注意だと感じましたが、政府がコントロールできずハードランディングにつながるかどうかに自信が持てませんでした。

また、仮に中国がハードランディングするとしてもそれが世界的な景気後退につながるかも不明ですし、その崩壊がいまこのタイミングで起こるかという問題もあります。

結局、中国はちょっとまずそうだけど、いまのタイミングでバブル的な崩壊が起こりそれによって世界的な景気後退となるシナリオは分が悪い賭けかなと思いました。

 

実際、キャッシュポジションを取るのが正しかったのかはいまもよくわからないです。

去年夏の下落局面では株価はかなり戻しましたし、現在もアメリカは10%ほどの下げで暴落になるかはいまだ不明なところです。確信が持ってポジションが取れない以上は下げに巻き込まれたのも仕方なかったのかなと思っています。

 

ただ、日本株についてはもうちょっと慎重になっておくべったかなと反省しています。

ここ何年かの日本株は出来すぎの環境でしたが、もともと日本は為替や海外景気に左右されやすい脆弱な市場なのだと思います。もうちょっとボラティリティの低い市場にも分散しておいても良かったのかもと。

まあそうは言っても、リスクオフ=円高という状況では、海外に分散投資しても為替差損で日本株の下落とそんなに変わらなくなってしまいます。危機に円高という構図はやっかいですね。